記事一覧

ユリス・ナルダンがDIVER NETコレクションから新たなモデル『ダイバー ネット ヴァンデ・グローブ』を発表~

「ダイバーネット ヴァンデ・グローブ」~公海のフリークたちのために

世界最大の単独、無寄港、無支援世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」の第10回大会が開催されるにあたり、ユリス・ナルダンは過去に製作したモデルの中でも、最もサステナブルな時計を発表しました。


1846年の創業以来、オート・オルロジュリーの常識を覆し続けてきたスイスの独立型時計メゾン、ユリス・ナルダンは、過酷なヴァンデ・グローブに参加するヨットマンやヨットウーマンなど、公海フリークたちのための破天荒な時計、「ダイバーネット ヴァンデ・グローブ」を発表します。
19世紀に正確で信頼性の高いマリンクロノメーターを世界の海軍に供給し、その名を確固たるものにしたユリス・ナルダンは、2020~21年大会に続き、2度目となるヴァンデ・グローブのオフィシャルパートナーおよびオフィシャルタイムキーパーを務めます。ヴァンデ・グローブは4年に1度開催される大会です。

300本限定生産の「ダイバー ネット ヴァンデ・グローブ」は、全身全霊でレースに打ち込む勇敢な男女からインスピレーションを得ているだけでなく、世界の海のもろさや地球温暖化の影響を強調するサステナブルな時計を作るという同社のビジョンも反映しています。
この革新的な時計には、リサイクル・スティール、アップサイクル・カーボンファイバー、リサイクル漁網など、リサイクル素材やアップサイクル素材を多様に採用しています。さらに斬新なことに、ムーブメントの脱進機にはアップサイクル・シリコンを用いりました。

これらの先駆的かつ環境ファーストな要素が相まって、「ダイバー ネット ヴァンデ・グローブ」は、ル・ロックルにあるユリス・ナルダンのマニュファクチュールで誕生した最もサステナブルな時計に仕上がりました。

海のエベレスト
ヴァンデ・グローブに参加する選手のうち、完走するのは半数強に過ぎません。
フィニッシュラインを越えるために、公海のフリークたちは何カ月も海の上で耐え忍び、風雨に打ち勝ち、限界を超えて心身を鍛え上げなければならないのです。

バックストーリー
IWC スーパーコピーヴァンデ・グローブは、夢追い人、型破りな人、不可能を可能にすると信じる人だけが参加できる、気の遠くなるような困難な旅です。1989年に初めて開催されて以来、ヴァンデ・グローブ世界一周レースに参加したセーラーはわずか200人、そのうち完走したのはその半数強の114人に過ぎません。このレースは単独、無寄港、無支援で行われ、第三者からの技術サポートやレースサポートを一切受けずに争われるため、スキッパーには相当な技術、回復力、決断力、そしておそらく少しの運も必要になります。
このレースは 「海のエベレスト」として知られていますが、現在ではヴァンデ・グローブの完走者よりも世界最高峰の山に登った者の方がはるかに多いため、間違いなく人間の耐久力を試す究極の試練と言えます。
レーサーたちは、45,000キロ(24,300マイル)のコースを完走するために、極端な天候、凍てつくような気温、巨大な波、疲労、孤独、ボートの損傷(ほとんど不可避ですが)、そしておそらく病気や怪我を克服しなければなりません。
旅を共にするのは、自分たちのボートしかありません。ルールによれば、これらのモノハルは全長18.28メートル(60フィート)、喫水4.50メートルでなければなりません。巨大なセールを装備し、ダウンウインドでの最高速度はほぼ40ノットに達し、単独スキッパーが率いるモノハルとしては世界最強です。
今年で10回目を迎えるヴァンデ・グローブ。2024年11月10日にフランス西部の大西洋岸のレ・サーブル・ドロンヌ湾からスタートするこのレースには、過去最多の40人のスキッパーが参加します。コースは、南アフリカの喜望峰まで南下し、インド洋と太平洋を横断し、オーストラリアのルーウィン岬と南米のホーン岬を通過した後、レ・サーブル・ドロンヌのフィニッシュラインまで北上します。レース距離は理論上のもので、多くのセイラーが最高のコンディションを求めてジグザグに海を横断しながら、50,000km(31,000マイル)以上を走破します。

所要時間は、何とも言えません。勝者は少なくとも70日間陸に降りずに、1月にフィニッシュラインを通過すると予想されます。2017年には、アルメル・ル・クレアックが74日間という記録で優勝しました。スキッパーたちは、2020~21年大会で完走した選手が達成した116日18時間15分46秒以内にレースを終えなければならないのです。過酷、いや残酷ですらあります。


D I V E R [NET VENDÉE GLOBE]
ユリス・ナルダンの新作は、美しく斬新な仕上がりで、アップサイクル素材やリサイクル素材をふんだんに使用し、メゾンがこれまで製作してきた中で最もサステナブルな時計になりました。

ウォッチ~不可能なレースには、不可能な時計を
この第10回ヴァンデ・グローブ大会のために、型破りな独立時計メーカー、ユリス・ナルダンは「ダイバー ネット ヴァンデ・グローブ」を製作しました。既成概念にとらわれないこの時計は、ユリス・ナルダンの高性能ダイバーズウォッチであるダイバーモデルがベースとなり、180年近く前から続くユリス・ナルダン独自の海洋の伝統を受け継いでいます。
300m防水、潜水用逆回転防止ベゼル、夜光塗料を塗布したディテール、稼働状態を示す視認性の高い秒針を備えています。

「ダイバー ネット ヴァンデ・グローブ」は、CarbonFoilやNyloFoilといった最先端のアップサイクル素材やリサイクル素材を使用することで、デザインと技術的な限界を押し広げ、同社がこれまでに製作した時計の中で最もサステナブルなモデルとなりました。300本の限定生産予定です。
サステナビリティに特化しているだけでなく、中にはレース、ユリス・ナルダン、そしてヴァンデ・グローブとのパートナーシップを物語る要素があります。
例えば、時計の側面、ラグ、ケースバックに使用されているリサイクル漁網は、レースがスタートするレ・サーブル・ドロンヌから直接調達したものです。漁網はフロリアンという一人の漁師によって集められ、ユリス・ナルダンの長期的パートナーであるフランスのリサイクル会社Fil & Fabにて加工生産されました。
ユリス・ナルダンはサステナビリティに情熱を注いでおり、ヴァンデ・グローブの「ワン・グローブ、ワン・オーシャン」というミッションに賛同しています。このレースを通じ、海洋保護に対する意識を高め、気候変動と汚染という継続的に押し寄せる脅威に、世界中の人々の関心を集めようとしています。


≪特徴≫
X マーク
サンドブラスト仕上げを施したグレーの文字盤には、ヴァンデ・グローブのオフィシャルカラーであるレッドとブルーの「X」の文字をあしらいました。

パワーリザーブ
「ダイバー ネット ヴァンデ・グローブ」は、ユリス・ナルダンのマニュファクチュール・ムーブメントUN-118を搭載し、60時間のパワーリザーブを備えた自動巻きモデルです。巻き上げ残量は12時位置のレッドとブルーのパワーリザーブ表示で確認できます。

リューズ
この時計のスクリューダウン式リューズは、ケースから緩やかに突出した2つのリューズプロテクターに挟まれており、衝撃が加わってもリューズが乱れることなく、ケースのエレガントなシルエットを損ないません。

日付表示
6時位置のスモールセコンドの一角には、丸い日付窓があります。日付は全てブルー色ですが、一つだけ例外があり、10日はヴァンデ・グローブ第10回大会とレースの出発日である2024年11月10日を表す赤色で表示されます。

ケースバック
うっすらとグレーがかったサファイアクリスタルのケースバックからは、ユリス・ナルダンのマニュファクチュール・ムーブメントのオープンワーク仕上げ自動巻き機構を部分的に見ることができ、ヴァンデ・グローブのルートを示す地図と「THE ONLY SOLO UNASSISTED NON-STOPSAILING RACE AROUND THE WORLD」の文字があしらわれています。
NyloFoil製のケースバックの周囲には、300-metre water resistanceの文字と、ル・ロックルにあるユリス・ナルダンのマニュファクチュールの座標も記されています。この時計はシリアルナンバー入りで300本の限定生産です。

フランス大西洋岸の伝統にインスパイアされたダイバー「ネット ヴェンデ・グローブ」は、現地で収集された素材を使用し、地域のパートナーとのコラボレーションによって形作られ、現代的なデザインとサステナビリティへのコミットメントを融合しています。


【1】LES SABLES D’OLONNE
•ヴァンデ・グローブの出発地と到着地です。
•漁網の調達地:漁網はフロリアンという個人漁師が回収し、フランスのリサイクル会社Fil & Fab社に引き渡されます。

【2】LORIENT
CDK TECHNOLOGIES
フランスの大西洋岸を拠点とする、ヴァンデ・グローブで使用されるような
IMOCAクラスのレース艇を製造する世界的エキスパート。

【3】BREST
FIL & FAB
ユリス・ナルダンの長期的パートナーであるアップサイクル企業。Fil & Fabは、港
で使われなくなった漁網を回収し、ポリアミドペレットに生まれ変わらせます。


サステナブルな素材
①フランク(側面)、ラグ、ケースバック
このモデルのケース側面、ラグ、ケースバックにはNyloFoilという素材を採用していますが、これは、ユリス・ナルダンのフランスのパートナーであるFil & Fab社が漁網をリサイクルしたNylo®(60%)と、CDKテクノロジーズ社のアップサイクル・カーボンファイバー(40%)を組み合わせたハイブリッド素材です。

②ベゼル
この時計の逆回転防止ダイバーズベゼルには、CarbonFoilを採用しました。CarbonFoilは、モノハル艇のフォイル製造に使用される余剰カーボンファイバーのみから作られるアップサイクル素材です。
これは、ユリス・ナルダンのパートナーであり、ヴァンデ・グローブで使用されているようなIMOCAクラスのレース艇の製造において世界的なエキスパートである、CDKテクノロジーズによるものです。ベゼルのミニッツマーカーは、レッドまたはホワイトのスーパールミノバ®で仕上げました。

➂ムーブメント
この新作ウォッチには、ユリス・ナルダンの60時間自動巻きマニュファクチュール・ムーブメントUN-118を搭載しています。このムーブメントは、2001年にユリス・ナルダンが高級機械式時計製造に導入した先駆的な精密製造コンセプトに基づいて、アップサイクル・シリコンウェハー(生産廃棄物)から製造したDIAMonSIL脱進機を初めて採用しました。

④コンテナ
時計を支える主要部分である44mmケース(あるいはコンテナ)は、オーストリアの鋳造所とのパートナーシップにより、製造工程で出る廃棄物をリサイクルしたスティールを95%使用しています。

⑤ストラップ
「ダイバー ネット ヴァンデ・グローブ」は、漁網をリサイクルした素材を一部に使用したレッド・ファブリック・ストラップを装備しています。また、漁網をリサイクルした素材であるNylo®を100%使用したグレー・ファブリック・ストラップもご用意しています。


【技術仕様】
ダイバーネット ヴァンデ・グローブ
リファレンス:1183-170LE-2A-VG/0B(レッドストラップ)/1183-170LE-2A-VG/0A(グレーストラップ)
リミテッド エディション:300本、シリアルナンバー入り
価格:2,255,000円(税込)

ムーブメントと機能:キャリバー UN-118(マニュファクチュール自動巻き)
・時、分、スモールセコンド
・日付表示
・パワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ ケース:耐磁性シリコンとアップサイクル
・シリコンウェハーから製造したDIAMonSIL脱進機搭載
・部品数260個/石数50個
・振動数4hz、振動数28’800v/h
・60時間
ベゼル:95%リサイクル
・スティール製コンテナとNyloFoil(リサイクル漁網とアップサイクル・カーボンファイバー)製ケースフランクとラグ
ケースバック :CarbonFoil(アップサイクル・カーボンファイバー)
・NyloFoil(リサイクル漁網とアップサイクル・カーボンファイバー)
ケース径/厚さ:44 mm/14,81 mm
防水性:300 m
ストラップ:リサイクル漁網を使用したレッドストラップ、リサイクル漁網から作られたグレーストラップ
バックル:スクラッチクロージャー式
保証:5年


ユリス・ナルダンをフォロー
Facebook(フェイスブック) : https://www.facebook.com/UlysseNardinJapan/
Instagram(インスタグラム) : http://www.instagram.com/ulyssenardinofficial
Twitter(ツイッター): https://twitter.com/ulysse_nardin

[ULYSSE NARDIN]~NO BOUNDARIES, SINCE 1846
ユリス・ナルダンは、1846年の創業以来、限りない想像力を原動力に、自由な精神を持つ時計コレクターのために最先端のタイムピースを作り続けている、自社一貫生産体制を持つスイスの独立系マニュファクチュールです。
型破りな発想、先見の明、パイオニア。マニュファクチュールの創始者ユリス・ナルダンは、常にこの3つを体現してきました。スイスル・ロックルの山中で、マニュファクチュールとして海洋探検と卓越した時計製造への情熱をかけ合わせ、世界で最も偉大な受賞歴を持つ精密なマリンクロノメーターを製作しました。
しかし、これはほんの始まりに過ぎません。
「可能なことは、もちろん実現する。不可能なことも、必ず成し遂げる」。自身もパイオニアであるポール=ダヴィッド・ナルダンのこれらの言葉は、単なる美辞ではなく不朽のレガシーを反映するものです。
革新的な技術と画期的な素材によって時計製造の限界に新しい風を吹き込み、時計製造の常識に抗い、クリエイティブな試みと機械的な実験を組み合わせていくこと。こうした不可能の追求こそが、過去から現在までユリス・ナルダンの核心なのです。
オート・オルロジュリーにおけるこの特異な表現は、2001年に発表された、文字盤もリューズも針もない最初で唯一の時計、まさに「フリーク」と名付けられたその時計に象徴されます。この革命的なアイコンは時計製造にシリコンを導入し、業界全体にわたり驚異的な精度と信頼性への道を切り開きました。
創造的な自由は、ユリス・ナルダンの職人によって支えられています。彼らは、約180年にわたり培われた自社内の機械的および芸術的ノウハウを融合しながら、技術の独自性を体現し、サステナブルな価値を守り続けています。この揺るぎない伝統は「フリーク」「ブラスト」「マリーン」「ダイバー」の4つのコレクションに息づいています。ユリス・ナルダンは、姉妹メゾンのジラール・ペルゴとともに、初の独立系時計マニュファクチュールの一員として、オート・オルロジュリーにおける独自のビジョンを大切にし、時計業界全体に新しい地平を切り開いています。型破りな発想とともに。