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「トゥルースクエア」x 森永邦彦~世界先行で日本で発売開始、特殊な技術で見えなかったものが見えるとき

スイスの時計ブランド、ラドーは2017年、先見の明のある日本のファッションデザイナー森永邦彦氏とコラボレーションし、ブランドの得意とする優れた素材と、前衛的なデザイナーが魔法のように施す「見えていた色を変える」フォトクロミック技術を融合させたタイムピースを限定本数で販売しました。視覚的に圧倒的に息を呑むような、他とは違うものであることは驚くことではありません。ラドーと森永邦彦氏は、今回、最新のタイムピースで再びタッグを組み、ラドー トゥルー スクエア × 森永邦彦 スペシャル エディション ウォッチを発売します。


今作品、「ラドー トゥルー スクエア x 森永邦彦 スペシャル エディション」は、スクエア型のポリッシュドブラックのモノブロック、ハイテクセラミックケースとリューズが特徴的で、ブラック PVD ​​サンドブラスト加工を施したチタンのケースバックには、「KUNIHIKO MORINAGA SPECIAL EDITION」の文字がメタライズされたサファイアクリスタルにエングレイビングされています。

透明な文字盤は時計の最大の特徴の1つです。森永邦彦流のフォトクロミック加工が施されており、光に応じて色が変化します。デザイナーの森永氏は、次のように説明します。「色を加えて、またそれを見えなくすることをやってみたいという目的でした。紫外線に基づいて色が変化するフォトクロミックレンズを組み込むことで、時間の幻想的な性質をデザインに捉えようと思いました。」そして文字通りに文字盤がスケルトンからブラックへと変化します!トゥルースクエア×森永邦彦は太陽光に当たると文字盤が暗くなります。しかし、日が沈むと、文字盤の色合いはグレーに変化し、最終的には透明になり、時計の心臓部であるラドー キャリバー R734が姿を現します。自動巻き機械式ムーブメントが見えてくるまで、注目して待つ価値があります。オーデマピゲスーパーコピー 代引き耐磁性の Nivachron™ ひげぜんまいが装備されており、ペルラージュ装飾がほどこされています。 

文字盤との見事なコントラストで非常に印象的な、ロジウムカラーの時針と分針は白いスーパールミノバ® でコーティングされているため、太陽の位置で変化する文字盤に関係なく読みやすくなっています。

トゥルー スクエア x 森永邦彦は、チタン製の 3 つ折りクラスプで固定されたポリッシュされたブラックのハイテク セラミック ブレスレットで表現されています。この時計は 5 気圧 (50 メートル) の防水性を備えており、スペシャルエディションカードが付属しています。

ラドー トゥルー スクエア × 森永邦彦 スペシャル エディションは、テクノロジーとデザインの境界線を融合させることに専念する革新的なブランドと、革新的なファッションの先見者との自然なパートナーシップのよき結果といえるでしょう。


ハイテクセラミック
歴史的に言えば、ハイテクセラミックは 1986 年にラドーによって初めて腕時計に導入されました。その新しい感触、耐久性、耐傷性、そして驚くべき軽さは、すぐに世界中の時計愛好家の心を魅了しました。ある点では私たちが知っている一般的なセラミック素材と関連していますが、ハイテクセラミックはまさに高度な科学の産物です。非常に厳密な条件下で、粒子サイズが完全に均一な、極めて純粋で細かく調整された酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、窒化ケイ素の粉末を特定の形状に成形し、高温で焼成して、目的の寸法の物体や時計のケースを作成します。ラドーが開発した新しい方法では、鉱物粉末と混合したプラスチックのキャリア媒体を使用し、約 1000 bar の圧力で精密金型に射出することができます。 冷却後、部品は親型から取り外され、1450°C での最終焼結段階に先立って、キャリア剤が標準的な化学溶剤プロセスで溶解されます。この正確に制御された焼結により、通常のセラミックを上回るハイテクセラミックの驚異的なレベルの密度と硬度が可能になります。最初に成形された要素の寸法は焼結中に収縮します。多孔性がなくなると粒子が引き締まるため、正確な計算では、焼結前に比べて約23%収縮するという重要な変化を考慮する必要があります。 この手順はまさにロケット科学の領域です。このプロセスを経てビッカース硬度1,250 の耐傷性の高いケースが生まれ、最終的なダイヤモンドツールによる仕上げを行い、印象的なラドー タイムピースが誕生します。

[森永邦彦・プロフィール]
森永邦彦は「ファッション界の科学者」とも呼ばれています。
1980 年生まれ東京生まれの革新的なデザイナー。早稲田大学の社会科学部を卒業。
2003年に自身のブランド「ANREALAGE」を立ち上げた。2014年よりパリコレクションへ進出。2019年フランスの「LVMH PRIZE」のファイナリストに選出、同年第37回毎日ファッション大賞受賞。2020年伊・FENDIとの協業をミラノコレクションにて発表。2021年ドバイ万博日本館の公式ユニフォームを担当しました。
継ぎ接ぎの手縫いの服作りから始まり、今までにないファッションを生み出そうと最先端のテクノロジーを取り入れ、光の反射する素材使いや球体・立方体などの近未来的デザインを手掛け近年は、太陽光や紫外線によって色が変化するフォトクロミックテクノロジーの衣服で新たな関心を集めている。
彼の画期的なアプローチは、ビヨンセのルネッサンス ツアーの衣装にも採用されました。

「この二つの異なる技術を掛け合わせて服を作ることに興味があります。どの時代においても、その時代のテクノロジーと密接な関係を維持することが重要だと思います。」素材の熟達と進化する最先端テクノロジーで知られるブランド、ラドーは、ファッション界で最もエキサイティングな先見者の 1 人と協力できることを誇りに思っています。


【仕様】
トゥルースクエアx森永邦彦
Ref. R27086172

ムーブメント:ラドーキャリバー R734( 自動巻)
・25 石
・3 針
・最大80時間パワーリザーブ機能
・耐磁性Nivachron™(ニバクロン)ひげぜんまい搭載
・5つのポジションで標準テスト要件を上回り、高精度を実現
ケース:ポリッシュブラックのハイテクセラミックケースとリューズ、
・モノブロック構造ブラック PVD ​​サンドブラストチタンケースバック
・サファイアクリスタルケースバックの特殊メタライゼーション:KUNIHIKO MORINAGA SPECIAL EDITION
・両面無反射コーティングを施したフラットサファイアクリスタル
ブレスレット:ポリッシュ仕上げハイテクセラミック ブレス チタン製3つ折れ式バックル
防水:5気圧(50m)
ダイアル:フォトクロミック効果を反映させる透明な文字盤にはホワイトのRado ブランドロゴ印字
・針:ロジウムカラーの秒針、白のSuper-LumiNova®スーパールミノバ®
サイズ:38.0 x 44.2 x 9.7 (WxLxH in mm)
販売時期:2024年4月1日より全国販売開始 *3月27日より伊勢丹新宿店で先行発売開始

「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」を東京国立博物館表慶館にて開催

東京国立博物館とカルティエは、2024年6月12日(水)から7月28日(日)まで、東京国立博物館 表慶館にて「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」を開催いたします。

カルティエが日本に最初のブティックを開いてから50年を記念し、メゾンと日本を結ぶさまざまなストーリーを紹介する本展は、左右対称の構造をなす表慶館を舞台に、カルティエと日本、そしてカルティエ現代美術財団と日本のアーティストという2つの絆を紐解きます。

東京国立博物館[※]内にある名高い表慶館で開催される「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」は、カルティエの貴重なアーカイブピースで構成される「カルティエ コレクション」、プライベートコレクションやアーカイブ文書など約200点の展示を通して、カルティエと日本文化の対話を浮き彫りにします。展覧会名にある「結」は、カルティエスーパーコピー 代引きと日本の間に長年にわたり育まれてきた絆を表しています。メゾンの歴史的な作品にたびたび見られる結び目のモチーフからインスピレーションを得ており、20世紀初頭に美術愛好家であったルイ・カルティエが収集した日本の品々を思い起こさせます。日本におけるメゾンの最初のブティックは1974年に東京・原宿のパレ・フランスにオープンしましたが、日本文化との対話はそれ以前から始まっており、その歴史は19世紀後半にまで遡ります。エキシビションの第一部では、ルイ・カルティエの時代から今日に至るまで、カルティエの作品に日本がいかに影響を与えたか、そして、1988年以降に日本で開催されてきたカルティエの展覧会を振り返りながら、メゾンの歴史を「カルティエ コレクション」の貴重なアーカイブピースとともにご紹介します。

[※東京国立博物館]:東京国立博物館は、明治5年(1872)、湯島聖堂の大成殿で開催された博覧会から始まる、日本で最も長い歴史をもつ博物館です。日本と東洋の美術および考古などさまざまな文化財について、収集、保存、修理、管理、展示、調査研究、教育普及事業などを行っています。東京国立博物館の所蔵品は12万件を超え、質・量ともに日本一のコレクションです。総合文化展では、常時約3,000件を展示しています。


そしてこの展覧会は、カルティエと日本が共有してきた半世紀の歴史にオマージュを捧げます。メゾンのサヴォアフェールと大切にしている価値観と、日本のクリエイティビティとの絶え間ない対話は、阿部千登勢/sacai、レアンドロ・エルリッヒ、川内倫子、田原桂一、日比野克彦、ホンマタカシ、村瀬恭子などの建築家、デザイナー、現代アーティストの作品を通して表現されます。

ノット ブローチ, 1907
プラチナ、ゴールド、ダイヤモンド、ルビー
Marian Gérard, Cartier Collection

© Cartier

カルティエと日本との関係は、表慶館の左翼に展示されるカルティエ現代美術財団や日本人アーティストとも強く結びついています。カルティエ現代美術財団は、パイオニアとして、多くの日本人アーティストをヨーロッパの人々にいち早く紹介してきました。本パートでは、万華鏡のようなビジョンのもと、展覧会の開催から出版物の刊行、カルティエ財団のための制作依頼からコレクションにいたるまで、財団がさまざまな分野のクリエイションをどのように結びつけてきたのか、そのユニークな手法を垣間見ることができます。このような無数の交流の中で、カルティエ財団は日本のアーティストたちとの絶え間ない対話を続け、真のコミュニティを築いてきました。こうした創造的な対話は、日本のアートシーンを代表する15人のアーティストの作品を通して展開されます。それらは、澁谷翔、松井えり菜、村上隆、横尾忠則による絵画から、荒木経惟、川内倫子、森山大道による写真、束芋、宮島達男によるインスタレーション、さらに北野武、杉本博司、中川幸夫や三宅一生といった巨匠の作品にまでいたります。

単一の展覧会で初めて一堂に会する、メゾン カルティエとカルティエ現代美術財団[※]の並行する2つの歴史は、建物の中心に展示される澁谷翔によるインスタレーションで結ばれます。カルティエ ジャパン50周年を記念するためにカルティエから制作を依頼にされた澁谷翔は、36日にわたり日本全国を旅し絵画50点の連作を制作。歌川広重と『東海道五十三次之内』(1832年)にオマージュを捧げることは彼の夢でもありました。浮世絵の巨匠の先例に倣い日本橋から旅を始め、47都道府県すべてを訪れ、毎日地方日刊紙の1面に空を描きました。カルティエと日本のつながりの過去、現在、未来を融合することを企画する本展と同様に、澁谷翔による“the Fifty Sky Views of Japan(日本の空50景)”は、こうしたつながりの連続性を示すものであり、絶えず進化させ刷新し続けるカルティエの歴史を象徴するものです。

[※カルティエ現代美術財団]:カルティエ現代美術財団は、企画展、ライブパフォーマンス、講演会といったプログラムを通して、あらゆる分野の現代美術を世界に広めることをミッションとする民間文化機関です。1984年にカルティエによって創設された同財団は、パリに位置する建築家ジャン・ヌーヴェルが手掛けた建物で展示を行っています。
カルティエ現代美術財団は、視覚芸術やパフォーミングアーツから、建築やデザイン、ファッション、哲学、科学と多岐にわたるテーマで独自性のあるアートプログラムを企画します。同財団は40年近くにわたり、トップクラスの現代アーティストの発掘に貢献すると共に、財団の美術館スペースを、アーティストと科学者が出会い、現代世界の主要な問題に取り組むプロジェクトを企画できるプラットフォームとして活用してきました。財団のコレクションは、豊かで学際的なプログラムから生まれた4,000点近い作品で構成されています。全世界の500人以上のアーティストとの間で築いてきたつながりを証明するものです。カルティエ現代美術財団は世界を巡り主要な美術館と協力し新たな観客を引き込み、現代アーティストの作品を発見しその視点に触れる機会を提供します。

The Portraits of Japanese artists 横尾忠則
Collection of the Fondation Cartier pour l'art contemporain, Paris​
© Tadanori Yokoo © André Morin

Studio Adrien Gardère(スタジオ アドリアン ガルデール)が手がけた本展の空間構成は、表慶館という伝統的な建築をより引き立て、称えると同時に、カルティエが日本と日本の美意識に捧げるオマージュでもあります。伝統的な素材が見直され、床の間や数寄屋建築に着想を得たニッチやテーブルが各展示品を引き立てます。また、展示されるアーティストの舞台装置には、日本の産業用足場システムが使用され、カルティエ財団と日本との大胆で生き生きとした関係を映し出しています。


【展覧会概要】
カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話
会期: 2024年6月12日(水)–7月28日(日)
休館日: 毎週月曜日、7月16日(火)*7月15日(月・祝)は開館
開館時間:9時30分–17時、金・土曜日は19時00分まで(入館は閉館の30分前まで)
会場:  東京国立博物館 表慶館 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
主催:  東京国立博物館、カルティエ
特別協力:カルティエ現代美術財団
後援:  在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
会場デザイン&構成: スタジオ アドリアン ガルデール
観覧料:  詳細は今後東京国立博物館のサイトでお知らせします。


【お問合せ】
カルティエ カスタマー サービスセンター 
0120-1847-00

[カルティエ コレクション]
1970年代にカルティエは、過去にメゾンが制作した作品の収集を始めました。ジュエリー、タイムピース、その他のプレシャスアクセサリーが保存のために収集され、1983年に「カルティエ コレクション」として正式に創設されました。
現在「カルティエ コレクション」は1850年代から2000年代の作品で構成されています。これらの作品は、カルティエの170年を超える歴史に刻まれたスタイルと創造性を示す有形の記録としてだけでなく、19世紀末から宝飾芸術と社会の進化の広い歴史をたどる資料としての役目も果たしています。
現在の収蔵作品数は約3,500点を数え、その数を増す「カルティエ コレクション」は、世界中の美術館の熱い注目を集めてきました。パリのプティパレ美術館にて1989年に最初の大規模な展覧会が開かれて以来、「カルティエ コレクション」から選ばれた作品は、これまでニューヨークのメトロポリタン美術館(1997年)、ロンドンの大英博物館(1998年)、北京の紫禁城内の故宮博物院(2009年と2019年)、パリのグランパレ美術館(2013~2014年)、キャンベラのオーストラリア国立美術館(2018年)、東京の国立新美術館(2019年)、パリ装飾芸術美術館(2021~2022年)、ダラス美術館(2022年)、2023年にはメキシコのジュメックス美術館、香港故宮文化博物館、ルーヴル アブダビなど、世界でも有数の文化機関で展示されています。
これまで、40の展覧会が約30都市で開催され、来場者数は計500万人以上にのぼります。
「カルティエ コレクション」は、2024年5月1日から6月30日までソウルの東大門デザインプラザで開催される「Cartier, Crystallization of Time」(「カルティエ、時の結晶」)展で展示されます。